乾癬の真の原因はいまだ分かっていません。遺伝的な体質があり、それにストレス、季節、病気などの環境要因が影響すると考えられています。
乾癬は皮膚が赤くなって(紅斑)盛り上がり、表面に銀白色のフケのようなもの(鱗屑)が出来て、ぽろぽろとはがれ落ちる皮膚の病気です。
紅斑の形や大きさは様々で、症状が進むと数が増え、紅斑どうしがくっつき大きくなることもあります。また、半数くらいに爪の異常が認められます。
およそ半数の方がかゆみを感じますが、全身への影響はほとんどありません。
乾癬は頭を含む全身のどこにでも出来ますが、とくに、腰、ひじ、ひざ、すね、こすれる場所、また爪に多く、左右対称に出来やすいという特徴があります。
乾癬治療の第一選択薬として広く用いられています。皮膚の表皮が過剰に形成されることを抑える効果があります。ステロイド外用薬と比較して効果が現れるのが少し遅いですが、副作用が少ない外用剤です。ステロイドと混合して使うこともあります。
比較的短時間で効果が得られる治療法です。
主に症状のひどい時に用います。定期的な血液検査もおこないます。
ナローバンドUVBといわれる紫外線を照射します。週1回程度の照射を推奨しています。
A:乾癬になりやすい体質は変わることはありませんが、根気よく治療を続ける日常生活を見直すことで、症状は改善します。滴状乾癬は治癒する可能性があります。
A:乾癬はまわりの人にうつることはありません。お風呂やプールでも決してうつりませんので、家族や周りの人にも正しく理解してもらいましょう。
A:乾癬になりやすい体質は遺伝することもありますが、必ず発症するとは限りません。