全身どこにでもできるウイルス性のいぼです。特に手指や足のうらにできやすい傾向にあります。
ヒト乳頭ウイルスが皮膚の小さな傷から入り込み感染します。皮膚の細胞分裂と共に増殖」していきます。感染した細胞が正常な細胞を押しのけて増えていくため、皮膚が硬く厚くなります。
液体窒素をいぼに当てます。当たった部分は白く凍結します。これを繰り返し行っていき、皮膚表面の移譲組織をわざと壊死させて新たな皮膚の再生を促します。
一度でいぼが全て取れることは珍しく、多くは数回続ける必要があります。また、いぼが埋まり込んだ形になると治りにくくなります。足の裏のいぼは10回以上治療することもあります。
硬いいぼは凍結前に削る処理を行うことがあります。処置の際、点状に出血すればいぼ(ウイルス)が残っていると考えられます。(出血はすぐ止まります。)
液体窒素療法は、保険でひと月の治療回数が決められています。ひと月に4回まで、治療と治療の間隔を7日間以上あけなければいけません。
漢方薬のヨクイニンの内服を併用することがあります。
通院が困難な場合、レーザーで焼灼します。
繰り返し触ったりするといぼのウイルスが付着し、他の場所に広がることがあります。なるべく触らないようにしましょう。また、自分でいぼを削るとかえっていぼを大きくしてしまいます。刺激により大きくなりやすいので、よく使うところにできたいぼ(利き手の指など)には注意が必要です。